気軽に海外旅行へ行けなくなってしまった昨今…。「海外で美味しい料理を食べたいなぁ」と思うことってありませんか?
「気分だけでも海外で現地の料理を堪能したい!」そんな食べることが大好きな方にぜひ見て欲しい、おすすめのグルメ洋画10選をご紹介♪
そんな時におすすめなのが、グルメ洋画を観て映画に出てくる料理を作ってみるのはいかがでしょうか?世界中を旅している気分になれるかも。
よだれものの美味しそうな料理が登場するので、鑑賞時間にはご注意を!
目次
グルメ洋画10選!お腹も心も満たされる料理で世界中を旅しよう♪
マーサの幸せレシピ
幸せのレシピは、楽しむことが隠し味♪
- 公開:2002年
- 時間:1時間46分
- 制作国:ドイツ
マーサはドイツのハンブルクでフランス料理店の女性シェフとして働いていた。優れた味覚と腕前を持ち仕事一筋でやってきたが、人付き合いは大の苦手。
自ら食事を楽しむこともなく、休日も家に閉じこもり、誰にも心を開かずにいた。
8歳の姪や陽気なイタリア人シェフ・マリオと関わるうちに、忘れかけていた“大切な気持ち”を思い出していく-。
マーサは、他人の料理を食べてもいつも無表情でした。仕事は一流でも、他人の気持ちに思いを巡らせるのは苦手。オーナーからセラピーを勧められても、なぜ自分はセラピーを勧められているのかわからずにいました。
そんなマーサが、他人の料理を食べて少しずつ笑顔を見せるシーンがあるのですが、マーサにとって料理が仕事以上の楽しみに変わった瞬間でした。
いくらおいしい料理でも、食べていて楽しくなければ味気ないものになります。それだけ人の気持ちは味覚にも影響するのでしょう。
おいしい料理を楽しみながら食べるから、料理の味にアクセントが加わり、よりおいしく感じるのかもしれません。
食べて、祈って、恋をして
探求心が“おいしい味”を連れてくる!
- 公開:2010年
- 時間:2時間20分
- 制作国:アメリカ
作家のエリザベス・ギルバートが自らの体験をつづった作品を、ジュリア・ロバーツ主演で映画化。
ニューヨークで活躍するジャーナリストのエリザベスは、離婚と失恋を経て、自らの人生をリセットするために1年間の旅に出る。
イタリアでは“食”に魅せられ、インドではヨガと瞑想にふけり、最後に訪れたインドネシア・バリ島では人生を変える運命的な恋に落ちる-。
このご時世、旅に出たくても出られないからこそ、おすすめの一本。その土地の食を堪能して新しい味に出会う、考えただけでお腹が空いてきます。
ジェラートやピザを頬張るジュリア・ロバーツが、とってもキュート!美味しそうな表情って、見ているだけで幸せな気持ちになるものです。
何かにつまずいた時、すべてを捨てて新しい自分に出会いたいと思ったことってありませんか?私は、エリザベスの突飛な行動に共感できる部分もありました。
そして、新しい“食”に出会うのも、新たな発見ですよね。人生も食も、追求し続けてようやく自分の求めているものに出会えるのかもしれません。
シェフ 三ツ星フードトラック始めました
今すぐかぶりつきたい!心躍るキューバサンド
- 公開:2015年
- 時間:1時間54分
- 制作国:アメリカ
一流レストランの料理人カールは、批評家のブロガーがカールの料理を酷評したことがきっかけで、オーナーと衝突し店を辞めてしまう。再就職もうまくいかず途方に暮れていた-。
そんな時、元妻イネスの誘いで、息子パーシーも含め3人でマイアミへ旅行することに。カールは、そこでおいしいキューバサンドイッチと出会う。それがきっかけとなり、パーシーと仕事仲間のマーティンとフードトラックでキューバサンドイッチの移動販売を始める。
パーシーがTwitterでフードトラックの宣伝をすると、行く先々で行列ができるほどに。カールたちを待ち受けていた未来とは-。
カールが息子パーシーへ伝えた言葉が特に印象的でした。
「料理は、パパにとって人生最高の喜びだ。お客さんが笑顔になると、パパも元気になる」
今にも踊りだしたくなるアップテンポな曲と、肉肉しいキューバサンドが絶妙な魅力を生み出しています。
カールはすべてを懸けてお客さんの笑顔のために、料理を作ります。その真っ直ぐな気持ちと心底楽しそうな表情に、観ているこちらも元気を貰えるんです♪
ショコラ
魔法のチョコレートで、新たな世界を味わえる!
- 公開:2001年
- 時間:2時間1分
- 制作国:アメリカ
冬のある日、古くからのしきたりを重んじるフランスの小さな村に、謎めいた母娘が越して来た。この親子は、村人が見たこともないようなチョコレートショップを開店する。
母ヴィアンヌは、客の好みにピタリと合わせたチョコレートを選ぶ魔法のような力があった。村人たちは次第にチョコレートの虜になっていくが-。
敬虔なカトリック教徒だった村人たちは、ヴィアンヌがチョコを売り始めた頃、断食の期間だった。神父から己の罪深さを知る時期でもあると説教され、誘惑に負けることは禁忌とされていた。
村の指導者レノ伯爵は、村人たちが隠れてチョコレートを食べていることを知り、ヴィアンヌを村から追放しようとする-。
宗教によって、食べたい物が食べられないという状況は、日本ではあまり馴染みのないことかもしれません。
人間には様々な欲求がありますが、食欲もその一つ。欲求を抑制しようとすればするほど、欲求はどんどん大きくなってしまうものです。
作中の後半、アンリ神父はこのように言います。「人間の価値とは何を禁じるかで決まらない」
思むくままに行動することで、今まで味わったことのない解放感を抱くことができるのかもしれません。
人生は、“苦み”だけじゃなくて“甘み”も必要。時には自分を解放してもいいのだと背中を押してもらえる映画です。
ジュリー&ジュリア
人生に迷った時、落ち込んだ時こそおいしい料理に救われる!
- 公開:2009年
- 時間:2時間3分
- 制作国:アメリカ
この物語は、2つの実話に基づいている。
アメリカ人のジュリアは、外交官の夫の転勤でパリにやって来る。食べることが大好きだったこともあり、パリの料理学校に通うことに。やがて『王道のフランス料理』という家庭料理の本を出版し、大ベストセラーとなった。
50年後のニューヨーク。作家になる夢を断念して政府機関で働くジュリーは、ある日ブログを始めることに。
料理が好きだったこともあり、憧れのジュリアのレシピを作って、ブログに載せることにする。ジュリーが自分に課した目標は、524ものレシピを一年で制覇することだった-。
料理を通して、人生の彩りを深めていった2人の女性。
ジュリアの『王道のフランス料理』のレシピを通して、ジュリーが自分を見つめ直していく姿には心を動かされます。
そして、なんといってもジュリアの人柄が、とってもチャーミングなんです!ジュリアの寛容さ、ユーモアも見所ですよ。自分の道を信じて突き進む女性たちの姿に、勇気を貰えます。
笑いあり、涙あり、そしてお腹が鳴ること間違いなしのフランス料理を堪能できる映画です。
リトル・フォレスト 春夏秋冬
四季があるって素晴らしい!大自然と共に味わえる旬の韓国料理
- 公開:2019年
- 時間:1時間43分
- 制作国:韓国
大学入試が終わった直後、突然家を出て行った母。それ以降、へウォンは一人で生きてきた。
大学進学とともにソウルへ引っ越したへウォンだったが、うまくいかない日常に耐えられず、故郷に戻ってくる。
スーパーへ行くにも、自転車で往復1時間かかる場所にある自宅。不便を感じながらも、幼馴染との再会や四季を楽しみながら料理をするうちに、新たな一歩を踏み出す決意をする-。
五十嵐大介の同名コミックが原作。2014年に日本でも橋本愛さん主演で映画化されています。こちらはその韓国版。
日本版は『夏・秋』『冬・春』の2部作に分かれていて、日本の四季を感じられる作品です。日本版もおすすめですよ♪
旧友に「出来合いの食事では満足できなくなって、空腹を満たしたくて故郷に戻ってきた」と言うへウォン。料理が得意なへウォンは、旬の食材を使って時間と手間をかけて料理します。
整えられたキッチンから作られたご馳走は、どれもおいしそう。
へウォンが作った主な料理はこちら♪
【春】
- お花のパスタ
- お好み焼き
- 春キャベツのサンド
- じゃがいもパン
- 玉ねぎのオーブン焼き
【夏】
- クレームブリュレ
- 豆乳スープ麺
【秋】
- トッポギ
- 栗の甘露煮
- 干し柿
【冬】
- すいとん
- 米粉を蒸してつくる餅
- マッコリ
幼い頃、「料理は心をうつす鏡」だとオンマに教えられたへウォン。丁寧に手際良く食材を調理していく姿は、惚れ惚れします。
美しい料理を前に、心まで温かくなる映画です。
エイブのキッチンストーリー
12歳の少年が、“手作り料理”で壊れかけた家族の絆を取り戻す!
- 公開:2020年
- 時間:1時間25分
- 制作国:アメリカ、ブラジル
イスラエル系の母とパレスチナ系の父を持つエイブ。文化や宗教の違いから、両親や祖父母は会えば喧嘩ばかりしている。人と話すよりも、料理が好きなエイブは、料理をすることが心の支えになっていた。
ある日、多国籍料理を作るブラジル人シェフのチコと出会う。チコのもとで修行することになったエイブは、多国籍料理と、自身の複雑なルーツや背景を重ねていた。
チコから多国籍料理は“調和”だと教えられたエイブは、「味の地図」を作り始める。ユダヤ料理と中東料理、パレスチナ料理の特徴を調べて、甘味や酸味、苦味の調和が得られないか思案していくのだった。
家族の仲を深めるため、自分にしか作れない“家族のための料理”を作ることを決意する-。
全く種類の違う味でも、調和することがあると知ったエイブが作った、「味の地図」。その健気な姿に胸が熱くなり、いつの間にかエイブを応援している自分がいました。
家族が同じものを食べ、分かち合うことの意義を考えさせられます。
自分と違うものを受け入れずに衝突ばかり起こしていると、調和はおろか混乱を招くばかり。人間関係も料理も一緒なんですね。
両親どちらのルーツも大切にして、自分らしくいようとしたエイブの姿に、勇気と希望をもらえる映画です。
レミーのおいしいレストラン
『第80回アカデミー賞、長編アニメ映画賞受賞作品』感動!ネズミと人間の友情ストーリー
- 公開:2007年
- 時間:1時間51分
- 制作国:アメリカ
天才的な味覚と嗅覚を持つネズミのレミーは、一流レストランでシェフになることを夢見ていた。
パリにある憧れの店で、彼は見習いシェフ・リングイニがスープ作りに失敗するところを発見する。密かにそれを作り直していたところをリングイニに見つかってしまい、レミーの人生は予想もしない方へと向かっていく-。
ネズミのレミーは、「人の食べ物を盗んで来るより、料理することの方が好きだ」と言います。しかしネズミとして生まれてしまったレミーは、自分が料理をしたいと思うなんて、幻想だったと嘆くのです。
人にとってネズミは、排除すべき存在。ネズミにとっても人は天敵。人とネズミが分かち合えるはずがないと思っていた時、奇跡は起こります。
そこは、ディズニー&ピクサーが贈る感動ストーリーなので、しっかりと感動ポイントが用意されています!
レミーは人間の抱く悩みを代弁してくれるんです。誰もが得て不得手があって、才能を伸ばせるか否かは、環境が大きく影響する…。だけど、諦めない気持ちが奇跡を引き寄せる。
何度観てもやっぱり感動してしまう、ネズミと人間の友情物語です。
めぐり逢わせのお弁当
お弁当と手紙が紡いだ“1/600万”の奇跡の出逢い
- 公開:2014年
- 時間:1時間45分
- 制作国:インド、フランス、ドイツ
インドにはダッバーワーラーと呼ばれる弁当専門の配達業者がいる。
各家庭で作られたお弁当を預かると、それぞれの職場に届け、空になった弁当箱を回収し、また元の家庭に返すまでが一連の流れ。それでも誤配はほとんどなく、あったとしても600万個に1個の確率という驚異の正確性を誇る。
妻に先立たれ、もうすぐ定年退職の寡黙なサージャン。一方、夫とうまくいっていない中年主婦のイラ。
イラが夫に送ったはずのお弁当がサージャンに誤配されたことがきっかけで、弁当箱を通したイラとサージャンの文通が始まる-。
インド映画といったら、歌と踊りがメインだと思われる方もいるのではないでしょうか。本作は歌と踊りはなく、出逢うはずのなかった男女の人間ドラマです。
夫とうまくいっていなかったイラは、心を込めてお弁当を作り、夫の心を取り戻そうとしますが、そのお弁当は違う男性のもとへ…。
いつもの料理店から頼んでいたお弁当が、急においしくなったことに気づくサージャン。サージャンはすっかりイラに胃袋を掴まれてしまいます。久しぶりに食べた手料理の味は、格別だったはず。
一方、イラは毎回空っぽになって戻ってくるお弁当を見て、喜びを感じていきます。小さな箱に、イラの想いが込められたお弁当。いつも空っぽになって戻ってきたら、作った甲斐がありますよね。
ひょんなことから始まった、2人の不思議なやり取りから目が離せません!お互いの寂しさが、お弁当を開けるたびに少しずつ埋められていって…。
“切なさの余韻”が残るストーリーです。
あまくない砂糖の話
俳優自らが体を張って実験した、できれば知りたくなかった砂糖の真実
- 公開:2016年
- 時間:1時間42分
- 制作国:オーストラリア
俳優のデイモン・ガモーが、「2ヶ月間、1日ティースプーン40杯分の砂糖摂取をしたら、どうなるか?」という実験をするドキュメンタリー映画。
デイモンは生まれてくる子供のためにも豊かな食育を目指していたが、「オーストラリア人は1日平均して、スプーン40杯分の砂糖を摂っている」と知り、がく然とする。しかもジャンクフードなしでも簡単に摂取できてしまう量なのだ。
ソーダ類やお菓子、アイスなしで、カウントするのはショ糖と果糖だけ。つまり、ジャムやレーズンにも含まれている。
もともとナチュラル志向だった恋人の影響で、ヘルシーな食事を心掛けていたデイモン。1日のカロリー摂取量を変えず、運動量を減らすこともなく、食品から砂糖を摂る日々を記録した。毎日何気なく口にしている食品の砂糖が、人体に及ぼす影響に驚愕する-。
ジャンクフードを食べまくる『スーパーサイズ・ミー』というドキュメンタリー映画がありますが、ジャンクフードが身体によくないのは想像できますよね。
しかしこの映画は、シリアルやヨーグルトなど、一見健康そうに見える食品にも驚くほどの砂糖が入っていることを教えてくれます。
実際にソースやジュースに入っている分の砂糖の量を映し出すシーンがあるのですが、ゾッとして目を背けたくなりました。
甘い物って幸せな気持ちにさせてくれるので、食べたい欲を抑えるのって大変です。健康第一に考えるなら、何事もほどほどが肝心なんですね。
見るか観ないかはあなた次第です。
まとめ
お腹も心も満たされるグルメ洋画10作品をご紹介しました。
世界は、おいしい食べ物で溢れています。おいしい食べ物を口にすると、誰もが笑顔になるのは世界共通のこと。食べることは生きることですが、それ以上の喜びを得られるように感じます。
今回ご紹介した映画は1作品しかありませんが、グルメ洋画の邦題に「しあわせ」という言葉がつけられている作品が多いことにも頷けます。
おいしい食事は、人を幸せにしてくれるんですね。