食べることが大好きな方にぜひ見て欲しい、おすすめ「飯テロごめん!なグルメ邦画10選」をご紹介。
おいしいごはんを食べている時って、しあわせを感じますよね?
私は至福を感じます。食べることが好きな人にとって、食事は人生の喜びそのものかもしれません。
今回はおすすめのグルメ邦画10選の映画には、私たちの食欲を刺激する、おいしそうな料理がたくさん登場します。鑑賞時間にはご注意を!
グルメ邦画10選!美味しそうな料理が次々登場♡
かもめ食堂
画面からいい匂いが漂ってくる?!フィンランドで見つけた和食の魅力
- 公開:2006年
- 時間:1時間41分
群ようこ書き下ろしの原作を荻上直子監督が映画化した作品。
サチエはフィンランドのヘルシンキに『かもめ食堂』をオープンする。しかし現地の人々には「子どもが食堂をやっている」と揶揄され、客足はゼロ。
最初の客は日本かぶれの青年トンミ・ヒルトネンだった。彼からガッチャマンの歌詞を教えてほしいと頼まれるが、思い出すことができない。
そんな時に出会ったのが、日本人観光客のミドリだった…。
小さな食堂を舞台に、世界地図を指差してやってきたミドリや両親の介護を終えてやってきたマサコ、フィンランドの人々との交流を描いた作品。
『かもめ食堂』では、日本ならではの食欲をそそられる定番和食が登場します。
作中の料理は、フードスタイリストの飯島奈美さんが担当されています。食べ物の映像といったら、この方!というくらい人気の存在。
かもめ食堂以外には、映画『めがね』『南極料理人』『海街diary』なども飯島さんが手がけています。
映画に出てくる主な料理
- シナモンロール
- おにぎり
- 生姜焼き
- 肉じゃが
- 焼き鮭
- から揚げ
- とんかつ
どれもこれも食欲をそそられます。画面からいい匂いが漂ってきそう。
そして料理をより引き立てているのが、作中に出てくる食器。「iittala」や「Arabia」などの北欧食器やキッチンウェアがたくさん登場します。
北欧好きには堪らない世界観ですよね。
海街diary
「家族の絆は、一緒に食卓を囲むことで深まっていく」鎌倉の地で織りなす家族の物語
- 公開:2015年
- 時間:2時間7分
吉田秋生のコミックを是枝裕和監督が映画化した作品。
鎌倉の古い一軒家に暮らす3姉妹のところへ、腹違いの妹がやってきた-。
それぞれに複雑な想いを抱えながら、家族としての絆を深めていく。
海の見える街を舞台に、鎌倉の四季折々の美しい風景と共に描いた作品。
コミック『海街diary』の作者が監修の海街レシピ本が発売されているくらい、映画にも思わず食べたくなる食事がたくさん登場します!
映画に出てくる主な料理
- サチ姉(長女)の作る、天ぷらそばと浅漬け。
- 生しらす丼
- おはぎ
- おばあちゃんの漬けた10年ものの梅酒
- 「海猫食堂」のアジフライ定食と南蛮漬け
- 「山猫亭」のしらすトースト
- チカ(三女)の作る、ちくわカレー
食事は、人気フードスタイリストの飯島奈美さんが担当されています。しらすを使ったメニューは、鎌倉ならでは。
4姉妹は食卓を囲みながら、それぞれの悩みや喜びを共有し、本当の家族になっていきます。
家族で一緒に食事をするって“温かいな”と感じられる映画です。
ホノカアボーイ
「人生にも料理にも遊びが大事!」ハワイの大自然とともに食べる、思いのこもった手料理
- 公開:2009年
- 時間:1時間51分
吉田玲雄がハワイ滞在体験をつづった紀行エッセイが原作。すべてのシーンがハワイ島で撮影。
都合が悪くなると黙ってしまう優柔不断なレオ。恋人に振られて大学を一年休学することに。
違う風景の中に身を置きたかったレオは、元恋人とかつて訪れたことのあるホノカアの映画館で、映画技師として働くことになった。
変わり者・ビーとの出会いが、レオを少しずつ変えていく-。
「毎晩、ここでご飯食べていきなさい」変わり者・ビーから言われた一言で、レオは毎日ビーの家へご飯を食べに行きます。
“マラサダ”“ポキバーガー”など、ハワイならではの料理も登場しますよ。
レオは、ビーの料理を写真に撮って自宅の壁一面に貼っていくのですが、思い出とともに記録されていく料理の写真が壮観なんです。
誰かのために作った料理を「おいしい。おいしい」と言って食べてもらえるって、作るほうも嬉しいですよね。
食べることも幸せだけど、誰かの笑顔のために料理を作る幸せもあります。料理って、人と人の思いを繋げる役割もあるのだと教えられました。
しあわせのパン
心が荒んだ時、しあわせを運んでくれるのは、おいしい食事なのかもしれない
- 公開:2012年
- 時間:1時間53分
北海道・洞爺湖のほとりの小さな町・月浦が舞台。東京から月浦に移住した、りえと尚の水縞夫妻は、パンカフェ「マーニ」をオープンした。宿泊設備を備えたマーニには、様々なお客が訪れる。
沖縄旅行をドタキャンされたカオリや北海道から出る勇気がない青年トキオ、心を閉ざしてしまった少女ミクとパパ、想い出の地に再びやってきた老夫婦。
訪れる人々の人生を四季の移ろいとともに描いた作品。
作中には、様々な事情を抱えた人々が「マーニ」を訪れます。悩んでいた人、泣いていた人、悲しい顔をしていた人、思いつめていた人。
どんな人も、尚の焼いたパンとりえの作った料理を食べると、自然と笑顔になり、それぞれのしあわせを見つけて帰っていきます。
広大な北海道の自然の中で食べる食事は、口に入れる度にしあわせを噛みしめることができるような気がします。
どこで、誰と、何を食べるかが、こんなにも心を満たしてくれるなんて。優しい気持ちになれる、ほっとする映画です。
深夜食堂
「こんなお店があったら、毎晩通いたい」懐かしい味に出会える店
- 公開:2015年
- 時間:1時間59分
原作は、安倍夜郎のコミック。2009年にドラマ化され、こちらはその劇場版。
営業時間は、夜12時から朝7時頃まで。メニューは、「豚汁定食」「ビール」「酒」「焼酎」だけ。あとは注文があれば、作れるものは作るという営業方針の店だ。
マスターの作る味と居心地の良さを求めて、夜な夜な一癖も二癖もある客たちで賑わっている-。
背徳感を感じながらも食べる深夜の食事って、どうしてこうも美味しく感じるんでしょうか?
深夜食堂で出てくる食事って、懐かしさを感じるものばかりなんです。
映画に出てくる主な料理
- 卵焼き
- ナポリタン
- 豚汁
- 瓶ビール
- とろろご飯
- お浸し
- きんぴら
- ウインナー
- お茶漬け
- カレーライス
マスターが豚汁を作るために、味噌をとく姿を目にするだけで、頭の中は豚汁の味で埋め尽くされてゆきます。
ワケありの客たちは、マスターが作る料理を食べて、どこかスッキリした顔をして店を後にします。
多くを語らないマスターは、人の心にズケズケ入るようなことはしません。だから作る料理も、相手に寄り添った料理なんです。
人生に疲れたらちょっと肩の荷をおろして、一休みできる場所。「深夜食堂」は、そんな場所かもしれません。
eatrip
「食べる」の奥深さを知る旅へ、あなたも一緒に行ってみませんか?
- 公開:2009年
- 時間:1時間18分
レストラン経営や本の執筆など、「食」について多岐に渡り活躍しているフードディレクター・野村友里の初監督作品。
食のあり方について世代や職業を問わず、様々な人へインタビューし、人と食を巡る旅を描いたドキュメンタリー。
沖縄で自給自足している主婦をはじめ、浅野忠信、UA、内田也哉子ら著名人も出演している。
「食べている時こそ、ああ、生きているなぁと心から実感できるはず」というナレーションからはじまる本作。
作中に出てくる人々へ、「記憶に残った食事は?」とインタビューすると、皆それぞれの思い出を話し始めます。
もしかすると、食事と思い出はセットなのかもしれません。
どこで誰と食べたのか、どんな匂いがしたのか、どんな味わいが口の中に広がったのか、その時の記憶は、意外なほど鮮明に蘇ってきます。
「味覚は五感で楽しむもの」
池上本門寺のご住職の言葉。五感で感じているから、記憶に刻まれやすいのかもしれません。
食べるという行為の奥深さを感じられる作品です。
しあわせのかおり
食欲をそそる「しあわせのかおり」は、あなたも周りも笑顔にする
- 公開:2008年
- 時間:2時間3分
金沢の港町にある人気店「小上海飯店」の店主は、中国の紹興出身の料理人、王。
百貨店の営業で訪れたシングルマザーの貴子は、気がつくと仕事を忘れ、王の料理に魅了されていた。
ある日突然、王が倒れてしまい料理を続けることが困難に。貴子は王の状況を知ると、仕事を辞め弟子にしてほしいと懇願するが-。
ひき肉から出汁をとって丹精込めて作ったスープを、「これが私の命」と言う王。
命をかけて守ってきた王の料理は、どれも匂いが立ち込めてきそうなほどおいしそうなんです。それを食べている人の表情も、自然と笑みが溢れます。
卵がフライパンの上で油と絡まる音。画面いっぱいに立ち込める湯気。すべてに食欲をそそられます。
そして、王と貴子の間に生まれる血縁を越えた絆には、心を動かされました。観終わる頃には、心の奥底が温かくなるような作品です。
この世界の片隅に
「観た後は、誰かの幸せを願わずにはいられない」食卓を豊かにするためのすずの知恵とは?
- 公開:2016年
- 時間:2時間9分
昭和19年、故郷から20キロ離れた広島・呉に嫁いだ、すず。第二次世界大戦下で、配給が少なくなる中で、日々の食卓を豊かなものにするために工夫を凝らしていた。
戦争によって大切なものが失われていった時代。世界の片隅には、日々の暮らしを前向きに生きようとしていた人々の姿があった。
すずは道端に咲いている、たんぽぽやすみれを摘んできては、料理に彩りを加えようと試行錯誤します。
またある時はいわしの煮干しと梅干しの種を煮て、塩で味付けするなど、少しでも心が満たされるように工夫していきます。
どんな時代でも、食は人が生きていく上で欠かせないこと。しかしそれすら、危ぶまれた時代があったと思うと、胸が苦しくなります。
戦時中、小さな幸せを噛みしめながら生きていた人々の姿に、視線が釘付けになりました。
当たり前だけど当たり前ではない大切な暮らしがあったことを、すずという1人の女性の目線から体験できる作品です。
魔女の宅急便
憧れのジブリ飯に、きっとあなたも、少女だったあの頃を思い出す
- 公開:1989年
- 時間:1時間42分
13歳の魔女のキキは、黒猫ジジと一人前の魔女になるため、修業の旅に出る。
海辺の街コリコにやってきたキキとジジは、パン屋のおソノさんのところに居候することに。空を飛ぶ魔法を使って荷物の配達の仕事を始めるキキだったが…。
魔女の宅急便には、記憶に残る今にも食べたくなるような料理がたくさん登場します。
映画に出てくる主な料理
- おソノさん夫婦の作る「グーチョキパン店」の“パン”
- おソノさんの作る“ミルク粥”
- キキの作る“ホットケーキ”
- 老婦人の作る“かぼちゃとニシンのパイ”と“キキとジジが描かれたチョコレートケーキ”
ジブリ飯という言葉があるくらい、ジブリ映画に出てくる食べ物は食欲をそそられますよね。
魔女の宅急便に出てくる“ジブリ飯”を再現している方もいて、そのクオリティーの高さにびっくり!
作り方の動画もあるので、自分で作ってみるのもオススメ♪
憧れのジブリ飯、再現できたら嬉しいですよね。ジブリ飯を食べながら、魔女の宅急便の世界に浸ってみませんか?
人生フルーツ
「人生は、歳を重ねるごとに彩られていく」ゆっくり時間をかけて作られた丁寧な食事
- 公開:2016年
- 時間:1時間31分
愛知県春日井市のニュータウンに住む建築家の津端修一さんと妻・英子さんの生活を追ったドキュメンタリー映画。
都市計画に携わってきた修一さんは、1960年代に自然との共生を目指したニュータウンを計画した。しかし経済優先の時代はそれを許さず、完成したのは理想とかけ離れた無機質な大規模団地だった。
修一さんは仕事から距離を置くようになり、自らが手がけた街に家を建てた。それから敷地内の雑木林で、野菜や果物を育てるようになる。コツコツと、ゆっくり時間をかけて夫婦の理想とする住まいを育てていった。
手塩にかけて育てられた野菜や果物から生まれるごちそうは、どれもおいしそう!英子さんはまるで魔法を使うみたいに、素材を美しい料理へと変えていきます。
“好き”が詰まったお二人の日常を見ていると、歳を重ねたからこそ、ここまで洗練された生活が送れているのかもしれないと思いました。
それは、それだけ自分の好きなことを大切にされてきたこともあると思いますが、同時に何が不要なのかも考えつくされていたように感じます。
歳を重ねていくうちに、できないことも増えていきます。
だけどできないことも受け入れながら、「足るを知る」生活を大切にされていたご夫婦の姿はじんわりと伝わってくるものがありました。
歳を重ねることが楽しみに思えてくる映画です。
まとめ
お腹も心も満たされるグルメ邦画10作品をご紹介しました。
今回ご紹介した映画は、様々な角度から“食べることの意味”を教えてくれます。
食事は楽しめば楽しむほど、おいしく感じられるものですよね。家族や友人と食卓を囲んだり、ひとりでじっくり味わったり、食事の楽しみ方は様々です。
グルメ映画に出てくる料理を作ってみるのもおすすめ♪食べながら鑑賞すれば、もっと映画の世界を堪能できますよ。