私が看護師を目指すきっかけになったのは、母が買ってくれた1冊の本。それから看護や医療に関係する小説やドラマを見るようになりました。
看護学生になってからは、勉強に追われて時間の確保が難しくなった時期もありますが、映画やドラマを見ては勉強のモチベーションにしていました。
現在看護学生の方やこれから看護の学校に入って看護師を目指したいと考えている方に、もっと看護が好きになり勉強になるおすすめの小説やドラマ、映画をご紹介します!
目次
【小説】看護師を目指す貴方におすすめ ~人の気持ちがよくわかる4冊~
電池が切れるまで 子ども病院からのメッセージ
子どもの素直な言葉から伝わってくる、闘病生活のリアル。
小児科病棟の子どもたちの作文や詩、日記や絵が載っています。私は小学生の時に初めて読み、看護師を目指すきかっけとなった思い出のある本です。
大きな病気をしたことがなく、「病気と闘っている同じ年頃の子どもたち」を想像できなかった当時の自分。初めて読んだ衝撃は忘れられません。
看護学生時代に再度読んだ時も、患者さんは大人でも子どもでも必死に生きようとしていて、看護師には何ができるんだろうと考えさせられました。
1リットルの涙 難病と闘い続ける少女亜也の日記
難病に最期まで立ち向かった少女の言葉をありのまま綴った一冊。
タイトルに「日記」とあるように、亜也さんの日記をそのまま本にしたものです。
身体の異変、病気の発覚、治療の開始、どんどん動かなくなっていく身体、自分の短い人生について考える時間…一つ一つの言葉が、胸に刺さります。
癌や難病、大病を告知された人が、どのように感じ、苦しみ、悩み、受け入れていくのか。
患者さんの心に寄り添う看護師に必要なことを教えてくれる本です。
五体不満足
障害を持って生まれるということを、こんなに前向きに捉えられるのかと考え方が変わった。
先天的に両手・両足が欠損した状態で生まれた、著者・乙武洋匡さん。小学生の時に知った私は、身体に障害があるという事実に衝撃を受けました。
でも、乙武さんは底抜けに明るい。身体障害があるということは、何も人生の障害にはならないのだと強く印象づけられました。
病気があっても障害があっても、ひとりの人間として生きていることには変わりない。看護師として患者さんをどのように捉え理解するか、ということにもつながってきますよね。
レインツリーの国
健聴者の主人公と、耳に障害を持つ女性の物語。
障害を持つ人と障害を持たない人は、理解し合えないのか?
お互いの複雑な気持ちを知ることの難しさ、歩み寄ることの大切さ、知ろうとすることの大切さを改めて感じる小説です。障害だけでなく、病気も同じだと感じました。
患者さんとその家族の隔たりやすれ違いが起きる時も、気持ちを話せなかったり、誤解していたりします。
でもお互いを大切に思っているなら歩み寄れる、そのサポートをすることができるのが看護師なのです。看護師の役割を考えるきっかけになる一冊です。
【ドラマ】看護師を目指す貴方におすすめ ~医療現場の緊迫感を感じる3選~
TOKYO MER~走る緊急救命室~
主人公の救命救急医を中心とする、救命救急チーム「TOKYO MER」が重大事故や災害、事件の現場に駆けつけ、数々の命を救うヒューマンドラマ。
危険を顧みず命を救うために闘う医療従事者の姿が、現代のコロナ禍を連想させます。
「待っているだけじゃ、救えない命がある」…命を救うためなら命も懸ける使命感と強い信念が、胸を熱くさせます。
医療従事者の忘れてはいけない信念を教えてくれるドラマです!そして飛び交う医療専門用語…聞いているだけで勉強になりますよ。
コウノドリ
天才ピアニストの一面を持つ主人公の産婦人科医が「命が誕生する現場」で奮闘する姿を描くあたたかいヒューマンドラマ。
命を授かること、新しい命の誕生、その命を育んでいくということ…命の重さを考えさせられる、リアルな産科医療を垣間見ることができるドラマです。
医療従事者も親も赤ちゃんも、懸命に考え複雑な気持ちと向き合い、目の前にある命が愛おしくなります。
命を預かる医療従事者を目指す人にこそ、見て欲しいドラマです。シビアな医療現場も垣間見えます…!
インハンド
変わり者の天才科学者が最新科学の難事件を解決していく、爽快なサイエンスミステリードラマ。
寄生虫を専門とする天才科学者が、科学的な方法で鮮やかに難事件を解決していく、一見医療とは関係なさそうなドラマ。
しかし劇中で登場する寄生虫や難しい専門用語、病原体や医療技術についてわかりやすく解説してくれて、勉強になるんです!
そして特に見て欲しいのは、最終章の「新型エボラウイルス」の回!まるで現代の新型コロナウイルス感染症のパンデミックを見ているかのようです。
感染症の怖さとそれに立ち向かう人たちの姿、看護師を目指す方にぜひ見ていただきたいです!
【映画】看護師を目指す貴方におすすめ ~医療者になりたい気持ちを再確認できる2選~
神様のカルテ
主人公の内科医が、一人の患者と出会い、患者・看護師・同僚・友人・妻と触れ合う中で、少しずつ成長していく物語。
たくさんの登場人物とそれぞれの関係性をリアルに感じられます。
医療者として、患者として、患者の家族として、それぞれが命のあり方を見つめ直していく物語は、看護師の核となる「看ること」を考えさせられます。
患者だけでなくその家族も含め、生活していくこと、生きていくことを支援するとはどういうことなのか、看護師ができるケアとはなんなのかを考えるきっかけになりますよ。
いのちの停車場
これから医療の中心となるであろう在宅医療をテーマとした映画。
在宅医療・地域医療・訪問看護に興味のある人にぜひ見て欲しい映画です。
治療しながら生活することも治療しないことも、最期を迎える場所を選択することも、権利は患者さんにあります。
その選択をどのように支え、医療者として寄り添うとはどういうことなのか。患者さんの葛藤、家族の葛藤、医療者の葛藤を知る映画を、ぜひ見て欲しいです。
まとめ
看護師を目指す人におすすめの小説・ドラマ・映画をご紹介しました!看護の勉強になるもの、モチベーションが上がるもの、改めて看護師になりたいと実感できるものばかりです。
患者さんの気持ちを知りたい、共感できるようになりたい、寄り添いたい。でもどうしたらいいのか?
そんな時、小説やドラマ、映画なら、看護師として何を考えなければいけないのか、解決するヒントを見つけられるかもしれませんよ!